【有明/徳島/北九州】ペットと飼主が同室でのフェリー旅を体験しました

ペットのいる方で、東京ー九州の長距離でフェリー旅するとなると、ペットとはずっと一緒にいて過ごしたいですよね。2023年8月現在、東京ー九州のフェリーでウィズペットルームが使えるのは、東京九州フェリーと今回紹介するオーシャン東九フェリーの2社になると思います。

それぞれいいところがありますが、オーシャン東九フェリーの楽しさを中心にご紹介したいと思います。

オーシャン東九フェリーの「ウィズペットルーム」とは

オーシャン東九フェリーは、オーシャントランス株式会社のフェリー事業で1970年から続く歴史あるフェリー会社です。東京有明港ー徳島沖洲港ー北九州新門司港を結ぶフェリーを運航されています。

凡その運航スケジュールは、東京を19:30出港し、翌日13:20に徳島港到着、14:20徳島を出港し、翌々日5:35に新門司港に到着するようになっています。

2016年より就航された、「フェリーびざん」「フェリーしまんと」「フェリーどうご」「フェリーりつりん」の4隻にペット同室可能な「ウィズペットルーム」が2室用意されています。

シーズーは短頭犬種で、飛行機に乗って移動することはリスクが高いため、レオンと遠出する際にはフェリーが欠かせません。

そんな中、フェリーで九州ー東京を移動できてレオンと同室で2泊3日もできる個室があるというのはとても素敵なことでした。

シンプルがコンセプトのようでしたが、必要な設備はしっかりありました。事前にシンプルさを把握しておけば、準備することで快適さを十分に味わえる旅になりましたので、ご紹介したいと思います。

予約から乗船まで

予約方法は2通りあります。電話予約とWEB予約です。

WEB予約は乗船日の１ヶ月前の同日午前9:00から2日前まで予約が可能になります。

予約時に必要な情報は以下の通りです。

• 代表者の「連絡先／住所」
• 利用者全員の「氏名／性別／年齢」
• 自動車をご利用の場合は「長さ(cm)」

ウィズペットルームを予約する際は、以下の誓約書にペットの種類を記載して同意することが必要です。

私は、愛玩用鳥獣（ペットの種類を記載）を船内に持ち込むにあたり、 下記のことを確約し、運航中または運航後におきたペットの死亡・障害等については、貴社に対して一切の責任を問わないことを、ここに誓約致します。

1. 本船内への持込にあたっては、篭またはバスケット類を使用し、裸での持込みは行わないこと。
2. 本船内では所定の保管場所(本船ペットルーム内のゲージ)を使用し、それ以外の場所に単独に放置しないこと。
3. ペットルーム内のゲージを使用するにあたっては、所定の使用料金を支払うこと。
4. 本船内では、乗船・下船の時以外はペットルームから連れ出さないこと。
5. 本船内でのペットの管理(健康管理・えさを与える事・排出物・汚物等の処理)は、利用者自らが行うほか、他人に迷惑のかかるような行為は一切行わないこと。
6. 持ち込んだ鳥獣類により、本船または乗客・自動車(貨物車両を含む)等に障害が生じた場合には損害賠償の責任を負うこと。
7. その他一切本船の事務長の指示に従うこと。

オーシャン東九フェリー予約ページより引用

電話予約は、乗船日の1ヵ月前の同日の午前10:00から予約開始となります。

因みに電話予約はナビダイヤル対応です。

また、予約開始同日が土曜、日曜、祝日の場合は翌営業日になるそうです。

乗船当日は乗船開始にあたる、1時間前までに受付を完了させます。

車での乗船の場合、同乗者は別に徒歩乗船者と同じように登場するように言われることもありますが、オーシャン東九フェリーはみんな車での乗船が可能です。

また、ペットと乗船する場合はリードで繋ぐか、籠に入れて移動が可能とのことでフレキシブル対応です。荷物が多い時も客室と車両の行き来ができることもありがたかったです。

ウィズペットルームをカスタマイズしてみました

ウィズペットルームには、TV、ベット、冷蔵庫（冷凍庫なし）、鏡、コンセント、空気清浄機など飼い主が使う設備の他に、ペット用のケージ、おしっこシート、食器や缶のフードまで！置いてありました。一見シンプルに見えますが、しっかり必要な設備は整っている印象でした。

お部屋以外にペットは移動できないので、お部屋には窓もあります。

最初からウィズペットルームがシンプルだということをHPで確認していたので、キャンプグッズを持ち込んでカスタマイズすることにしていました。

荷物が多くなってしまいましたが、結果的にそれがマイホーム感が出てレオンも快適に船の旅をすることができました。

リビングとレオンのくつろぎスペースをグッズを持ち込んで再現しました。

結果的には大成功でした！揺れがキツイ時はグッズが多いと大変だと思いますが、幸い揺れが少なかったので十分機能を果たしてくれてみんな大満足でした。

船旅中の様子は超リラックス

乗船してからというもの、船内を探索したり、大浴場でゆっくりとお風呂に入ったりと楽しんでいましたが、我が家で一番盛り上がったのは『自動販売機』のおかずたちでした。

と、いうのも、電子レンジがあるというのは知っていたのですが、売店でお惣菜が売っているわけでもないし、レストランがあるわけでもなかったんです！

あったのは、自販機の冷凍総菜。しかも、すごいたくさんの種類があったので食べてみたくなったのです！

小銭を握りしめて1、2個のお惣菜を買うのが面白くて何度も買いに行ってしまいました。

電子レンジも出力や時間があらかじめ分かっているので、お惣菜のケースが色分けされており、その色の電子レンジのボタンを押すとちゃんと美味しく温かくなっているのもツボでした。

もし、また乗る機会があれば冷凍お惣菜の好きなものや気になったものを予め用意しようと思ったのでありました。

そんなこんなで「シンプルフェリー」なので、アメニティも自動販売機で売っています

売店でのお土産も少数精鋭です

そんなわけで多くの時間をこのウィズペットルームでレオンと共に過ごしたのでありました。

途中の徳島港ではペットのみ散歩ができました

翌日のお昼には徳島港に到着します。

一般の方は出入りができないのですが、ペット同伴の方のみ、ペットの散歩時間として徳島の地を踏むことができます。

それが何となく特別感があって良かったです。

「散歩」なので当然、遠くに行くことはできません。レオンのストレス発散とおトイレくらいです。

しかし、徳島港で歩いていける距離には物産館があったり、BBQ場があったり、釣り堀があったりして飼い主も十分楽しむことができました。

船内で楽しめるものは多くありませんでしたが、徳島土産をそっと買っておきました。

1時間という短い時間でも十分に散歩と散策を楽しむことができました。

後半戦（徳島～新門司）はぐっすり眠って

徳島港を出港した後は、ゆっくりと過ごしたら、翌日早朝には新門司港に到着します。

二日酔いにならないように早めの就寝です。船酔い対策にも寝て過ごすのが一番だ！

と、レオンと一緒に寝て過ごします。こんなことができるのも、ウィズペットルームならではですね

船にはドラム式洗濯乾燥機があったので（コインランドリーです）、洗濯しながら寝転んでTV見たりしてゆっくり過ごすことができました。

因みに、お風呂は3日目には入れませんので、後半戦のうちに入っておくことをお勧めします。

下船まで

新門司港到着は早朝5:35です。1時間前には起きて準備して…といっても4:30起きになります。

そんなわけで、3:30からキャンプグッズの撤収、自分の身支度、簡単な掃除をしました。

初めてのことで手間取ることもあり、下船時間まで1時間の時点でもバタバタしていました。

すると、下船45分前くらいにペット同伴の方は先に下船してください、ということで早めに下船準備をするために車に同乗することができました。

荷物も多いし、レオンもいるので車に乗って運転できる状態になるまでにも少し時間がかかりましたので、先に準備できたのはとてもありがたかったです。

着岸してからはスムーズに下船することができました。朝が早かったのですが、すぐ近くのコンビニでレオンの朝ルーティン（散歩とおトイレ）を済ませることができました。

まとめ

東京（有明港）から北九州（新門司港）の船旅をウィズペットルームで愛犬と一緒に過ごすことができました。

関東ー九州のフェリー旅、ウィズペットルームでの濃密な時間を楽しむには良い選択肢になると思います。東京九州フェリーとオーシャン東九フェリーの2社で関東ー北九州の運航をしていただくことで、今までよりも倍の4室使えるとなると使いやすくなりますね！

また、乗ってみたいと思います。

オーシャン東九フェリーのサイトはこちらをクリック

名称	住所	電話番号 （カーナビ設定時に活用）
北九州（新門司）のりば	北九州市門司区新門司北1丁目12番地	093-481-7711
徳島（沖洲）のりば	徳島県徳島市東沖洲二丁目66番2	088-636-0109
東京（有明）のりば	東京都江東区有明4-8-6	03-3528-1011
電話予約番号		0570-055-048